Webライターとして初めて仕事を受注するときは、このように考える人もいるのではないでしょうか。

自分でも案件を獲得できるか不安
そんな方におすすめなのが「ブログ」です。クライアントワークではないため、初心者でも気軽にスタートでき、継続すれば広告収入も叶います。
今回は、初心者Webライターにブログがおすすめの理由を紹介します。Webライティングを仕事にするための最初の一歩として、初めてみてはいかがでしょうか。
Webライターとブロガーの違い
Webサイトに載っている記事を書く仕事は、大きく分けると「Webライター」と「ブロガー」の2種類です。
違いを簡単に説明すると、この2つは収入経路が異なります。Webライターは「クライアントからの報酬」、ブロガーは「ブログからの広告収入」で利益を得ているのです。
ここからは、Webライターとブロガーの違いを詳しく解説します。
Webライターとは
Webライターとは、Webサイトに掲載される記事を執筆する仕事です。クライアントから案件を受け、業務がスタートします。
報酬は文字単価制が多く、テーマの難しさや執筆スキルによって0.3円から10円程度まで幅広く報酬額が設定されているのが特徴です。
初心者が仕事を始める場合は、クラウドソーシングサービスを利用することで簡単にWebライターとしてデビューできます。最初は低単価になることがほとんどですが、パソコンとネット環境さえあれば始められる職業です。
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ブロガーとは
ブロガーは、ブログを書いているライターを指します。個人的な日記や趣味、収益化を目指したメディアのようなブログなどさまざまな目的のなかから、自分に合った内容で執筆できるのが特徴です。
基本的にブロガーはクライアントから仕事の依頼があるわけではなく、企業広告をブログに載せて稼ぐ「アフィリエイト」で収入を得ています。
ブログで紹介した商品が売れたり、広告がクリックされたりすることで収益が発生するため、サイトのアクセス数が少ない期間は苦労するかもしれません。

初心者Webライターがブログを始める6つのメリット
ブロガーは広告収入がメインとなるため、Webライターとは報酬形態が全く異なります。
広告の内容によっては、読者から1件申し込みが発生すると、それだけで数万円の収入を得られることもあるでしょう。
ここからは、ブログのメリットについてより具体的に紹介します。
記事を執筆し続けなくても広告収入が入る
ブログの場合、読者が商品を購入することで365日いつでも収入を得られます。
Webライティングの場合は、執筆を休んでしまうとその期間は一銭も稼げません。また、Webライティングをしていると、クライアントの都合で突然継続契約が終了してしまうこともあります。

自分の手を動かしていない時間も収益を生む可能性があるのは、ブログならではのメリットといえます。
公開した記事がポートフォリオになる
未経験Webライターが最初にぶつかる壁は「ポートフォリオがないこと」です。その点、ブロガーはブログを書けば、記事がそのままポートフォリオになります。
もしブロガーをやめてWebライターになる際にも、ポートフォリオがあれば最初の案件を獲得しやすくなります。
初心者の場合、最初の案件の採用率は5%程度です。文章力や得意分野の判断材料がなく、クライアントも経験者に依頼した方が良いと考えるからです。
しかし、ブログがあれば採用率は20〜50%になるといわれています。どんな記事が書けるか、得意ジャンルはなにかをクライアントに伝えられる実績があるのは心強いですよね。
ブログをきっかけに新規案件を獲得できる
ブログに掲載している記事が増えると、ブログを読んだ企業から執筆の依頼が来ることがあります。特に、ジャンルに特化した内容であれば、専門性を評価され、直接依頼につながりやすいでしょう。
また、直接依頼の場合は企業から営業されているため、報酬が高単価になる傾向があります。自分が希望する金額を提示しやすいのもうれしいポイントです。そのため、企業から連絡を取りやすいように、問い合わせの間口を広げておくと良いでしょう。

WordPressを使えるようになる
WordPressを使ったブログを運営することで、WordPressの技術が身につきます。
現在は多くのメディアでWordPressが使われています。アメーバブログやはてなブログなどの無料ブログもありますが、WordPressを使ったブログを始めると良いでしょう。
また、Webライターとして案件を獲得する際に「WordPressで納品できること」を条件に掲げているクライアントもいます。操作方法を身につけておくと、後々役立つでしょう。
ライティングスキルがアップする
ブログを執筆するには、キーワード選定から構成、執筆や入稿など全て自分で行わなくてはなりません。
そのため、ブログを始めることで、読者を惹きつけるタイトルや読みやすい文章といった、Webライターに必要なほとんどのスキルを身につけられます。
一方、Webライターは分業のケースも多く、構成作成や執筆のみの案件もあります。

実践的なSEOスキルが身に付く
自分でブログを運営することで、SEO対策のスキルも身につきます。SEO対策とは、検索エンジンで上位に表示されるように工夫を凝らすことです。
アクセス数が自分の売上に直結するブログでは、クライアントワークよりも実感を伴いながらSEOに取り組むことになります。
実際にトライ&エラーを繰り返しながら勝ち筋を学び、アクセス分析ツールで理論立てて運用方法を検討した経験はWebライターに転向しても役立ちます。

初心者Webライターがブログで注意すべき5つのデメリット
クライアントに左右されない自由な納期と、青天井の広告収入が叶うブロガーに憧れるWebライターもいるでしょう。
しかし、ブログはメリットだけではありません。ここからは、ブログの5つのデメリットを解説します。
Webライターと比較し、どちらがあなたに合っているか考えてみてくださいね。
最初の収益発生までに時間を要する
ブログの一番のデメリットは、収益化まで時間がかかることです。ブログを開設した直後は検索上位に表示される可能性が低く、なかなかアクセスが増えません。
また、掲載されている記事本数も少ないため、サイト内の回遊率も低くなってしまいます。そのため、数ヶ月収入がないことも多く、平均すると3ヶ月から半年程度で最初の収益が発生すると言われています。

ネガティブな内容は書きにくい
ブログには明確なクライアントがいないため、自分の好きなように記事を書けます。しかし、ネガティブな記事ばかり書いてはいけません。
法律に反することや商品のマイナスプロモーション、誹謗中傷といった過激な内容ばかり投稿してしまうと、最悪の場合訴えられてしまいます。
商品に悪い印象を与えるブログを運営すると、仕事を依頼してくれるクライアントもいなくなってしまうでしょう。ポートフォリオにもなるブログだからこそ、ネガティブな内容は避けたいものです。
ブログの維持費用がかかる
デザインの自由度の高さや、WordPress入稿スキルを身につけられる観点から、ブログを開始する際は、独自ドメインを取得してブログを始めるのがおすすめです。

在庫を抱える「せどり」や、スクール費用がかかる「動画編集」よりは安価で始められますが、全く費用をかけずにスタートしたい方には推奨できません。
定期的に記事の見直しが必要
ブログにはノルマや締め切りがないため、継続のハードルが高いといわれています。タスクを後回しにしがちな方は苦労するかもしれません。
また、検索エンジンの上位表示は日々変動します。そのため、ブログも定期的に記事を見直さないと順位が下がり、アクセス数が減ってしまいます。
そのため、ブログの内容は定期的な見直しが必要です。アクセス数を分析しながら、情報のアップデートが必要になることもデメリットといえるでしょう。
評価が少なく孤独感を感じやすい
ブログでは、基本的にコメント欄でしか読者と交流する機会がありません。特に、開設したばかりの時期はアクセス数も少なく、モチベーションが下がることもあるでしょう。
一方、Webライティングであれば、クライアントからフィードバックや褒め言葉をもらうこともあります。孤独感を感じやすい方は、Webライティングでの業務を視野に入れてもいいかもしれません。
しかし、自分を律しながらコツコツ継続できる方にはブログがおすすめです。

誰でも簡単にできるブログの始め方
ブログを開設するには、プログラミングの知識が必要だと思う方もいるかもしれません。
しかし、WordPressを使えば、知識がなくても10分程度で自分のブログを開設できます。豊富なテンプレートから選べるので「デザインがしっくりこない」という悩みも避けられるでしょう。
ここからは、ブログ開設の詳しい手順を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
- ブログのジャンルを考える
- WordPressでブログを開設する
- ブログのデザインを選ぶ
- テーマに沿った記事を執筆する
- ブログに広告リンクを貼り付ける
ブログのジャンルを考える
最初に、どのジャンルのブログを開設するか決めましょう。ジャンルに迷った際は、好きなことや得意なこと、自分の経歴を活かしたジャンルを選ぶと良いでしょう。
その際、芸能ニュースまとめや漫画ネタバレブログのような、競合が多く、収益化も難しいジャンルを選ぶのはやめましょう。
アフィリエイト広告が多く、報酬が高いジャンルを選ぶことで、よりスムーズに収益化を狙えます。適当にジャンルを選ぶのではなく、継続して運用できる内容か考えてからブログを開設しましょう。
WordPressでブログを開設する
ジャンルを決めたら、WordPressを使ってブログを開設しましょう。
なお、無料ブログと異なり、別途サーバー代やドメイン代が必要です。初期費用や月額費用はかかってしまいますが、WordPressを扱えるようになることで、Webライティングの案件獲得にもつながるでしょう。
レンタルサーバーは、名の知れた有名なところで契約することがおすすめです。設定がわからなくてもネット上に情報が多いため解決しやすいためです。
セットアップ自体は10分程度で終わるところがほとんどです。初期費用無料のサーバーや、ドメインも同時に取得できるサーバーもありますので、好みにあわせて選ぶと良いでしょう。
ブログのデザインを選ぶ
ブログを開設したら、デザインを整えましょう。WordPressでは、好きなテーマのなかから多様なデザインを利用できます。
無料のテーマでも問題ありませんが、デザイン性やSEO対策に優れたものが多い、また使いやすさなどを考慮すると有料テーマが人気です。
人気の有料テーマ
- AFFINGER
- SWELL
- SANGO
- JIN
- THE THOR
- 賢威
開設後にテーマを変更すると、アクセス解析ツールの連携が途切れたり、移行が大変になるため後から変更するのではなく、極力最初から有料テーマを利用しましょう。

テーマに沿った記事を執筆する
好みのデザインに仕上がったら、テーマに沿った記事を執筆し、公開しましょう。Webライティングとは違い、良くも悪くも第三者の目が入りません。
誤字や脱字などのミスがあった際も誰も指摘してくれないため、公開前にはプレビュー画面での確認を忘れないでください。
また、フリー画像や図を差し込んだり、関連記事のリンクを差し込んだりするなど、読みやすいブログにする工夫も大切です。
ブログに広告リンクを貼り付ける
ブログに10〜20記事掲載できたら、記事にアフィリエイトリンクを貼り、収益化を目指しましょう。
収益を得るには「アフィリエイトサービスプロバイダ(ASP)」への登録が欠かせません。登録する際にサイトの審査が必要になる場合もあるので、記事をいくつか掲載してから申し込んだ方が良いでしょう。
人気のASP
上記は人気のASPはですが、どのサービスも無料ですぐに登録可能です。複数のASPのなかから、自分のブログにあった広告を探してみてはいかがでしょうか。
まずはブログからWebライティングを始めよう
Webライターへの初めの一歩としてもおすすめのブログ。自分の得意ジャンルや好きなテーマについて執筆できるので、クライアントを気にせずに働きたい方にもぴったりでしょう。
さらに、ライティングやSEO対策の練習にもなり、継続することで広告収入も叶います。まずはWordPressでのブログ開設からスタートしてみてはいかがでしょうか。