初心者Webライターが仕事を受注する際に、一度は経験するのがテストライティングです。
ただし、テストライティングにはテンプレートや解答例がありません。
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毎回不採用になってしまう。
このように頭を抱えている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、テストライティングをする理由や、合格率がアップする方法について紹介します。
悪質なクライアントを避けるコツや、テストライティングを受けずに案件を受注する方法もお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。
Webライターのテストライティングとは?
クラウドソーシングやSNSを通じて案件に応募する場合、クライアントからテストライティングを提案されることがあります。
テストライティングとは、Webライターの能力や適性を評価するために行う「試験的な執筆」を指します。
ここからは、テストライティングを行う目的や、テストライティングの内容について解説します。
テストライティングの目的
テストライティングは、ライティングスキルや社会人としてのマナーが充分備わっているかどうかを見極め、今後案件を依頼するかどうかを判断するために行われます。
そのため、提出する文章だけではなく、クライアントとのやり取りの内容や連絡頻度も判断基準になるので注意しましょう。
また、Webライター側にとって、信頼できるクライアントか確認する良い機会でもあります。
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テストライティングの内容
テストライティングの内容は、クライアントのニーズに基づいて指定されます。場合によっては、マニュアルを渡され、ルールを守りながら執筆することもあるでしょう。
基本的には、下記の3パターンで行われます。
- 構成と執筆
- 執筆のみ
- テストライティング専用の課題
与えられたキーワードを基に構成から執筆まで行うパターンや、見出しは用意されていて執筆のみ行うパターンがほとんどですが、テスト問題が用意されている場合もあります。
文字数はクライアントによってさまざまで、平均的には1,000〜6,000文字程度です。テストライティングと採用決定後の記事で文字数が異なる場合もあるので、応募前に確認しましょう。
クライアントがテストライティングでチェックするポイント
テストライティングで最も重要なのはライティングスキルですが、連絡をやり取りする際の「仕事への向き合い方」や「人柄」も評価へとつながっていきます。
ここからは、テストライティングでクライアントがチェックしていることについて具体的に解説します。きちんと意識できているか、提出前に見直しましょう。
ライティングスキル
テストライティング合格の要として、基本的なライティングスキルは欠かせません。
文法や綴りは正確か、分かりやすい表現ができているかなど、ライターの基本的な資質は非常に重要です。誤字脱字や、同じ語尾が3回以上続くといった初歩的なミスにも注意しましょう。
本や動画、ライティングスクールで学び、Webライティングの基礎を身に付けてからテストライティングに挑むと安心です。
納品のスピード
クライアントにとって、仕事を円滑に進められるかどうかも判断基準の一つです。
締切を守ることはもちろんですが、指定された期日より早めに納品できるとより好印象です。早めに執筆に着手することで、不明点が生じた際に質問をする余裕も生まれます。
また、他の応募者とライティングスキルが横並びだった場合、納期より早めに提出するWebライターの方が採用率が上がります。
しかし、早ければいいという訳ではありません。未完成の記事を納品しても意味がないため、まずはクオリティの高い記事を執筆することを心掛けましょう。
基本的なビジネスマナー
大切なのは、ライティングスキルや納品のスピードだけではありません。返信の早さや丁寧さといった基本的なビジネスマナーも重要視されます。
クライアントからの連絡を数日放置したり、マニュアルを無視して執筆したりすることがないよう気をつけましょう。
どれもビジネスマナーとして当たり前ではありますが、意外とできていないWebライターも多いようです。
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文章のコピペ率
文章のオリジナリティも重要なチェックポイントです。
文章をコピーすると著作権違反になり、参照記事のメディアとクライアントがトラブルになることもあるので絶対にしてはいけません。
しかし、専門用語や商標が多い記事の場合、意図せず他のサイトと文章が似てしまう場合があります。
提出前に以下のコピペチェックツールを活用し、一致率を50%以下に納めましょう。
- CopyContentDetector
- こぴらん
ツールの活用スキル
指定されたフォーマットやプラットフォームを活用し、適切に入稿できるかどうかもチェックされます。
テストライティングの納品には、WordやGoogleドキュメント、WordPressを使用するケースがほとんどです。操作方法について事前に理解を深めておきましょう。
また、納品時に見出しや文字装飾の設定を指示される場合があります。マニュアルを隅々まで確認し、入稿のミスを防ぎましょう。
Webライターがテストライティングに落ちる理由
初心者Webライターだけではなく、ベテランWebライターであってもテストライティングに落ちることはあります。
しかし、なかなか採用されない場合は、なんらかの理由があるかもしれません。落ちる原因としては、下記が考えられます。
- 募集要項や応募条件に当てはまっていない
- マニュアルやレギュレーションを守れていない
- 指定された納期より提出が遅い
- 他のサイトからコピペしている
- メッセージのやり取りが雑
どれもクライアントからの連絡を隅々まで確認し、一つひとつの案件に真剣に向き合うことで対策できます。心当たりがある人は改善しましょう。
Webライターがテストライティングに合格する7つのコツ
初心者をはじめ、キャリアが長いWebライターも、テストライティングに無事合格できるか不安なものです。しかし、クライアントが見ているポイントを押さえることで、合格率は格段にアップします。
ここからは、テストライティングに合格するコツを紹介します。すぐに実践できる方法ばかりですので、今日から取り入れてみてくださいね。
締切より早めに納品する
可能であれば、締切より早めに納品しましょう。指定された期日より2〜3日早く提出できると、仕事の早さややる気のアピールにつながります。
ただし、スピードを重視するあまり、誤字脱字が多かったり、マニュアルを守れていなかったりするとマイナスイメージを抱かれてしまいます。
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マニュアルを読み込む
テストライティングでは、専用のマニュアルを渡されたり、レギュレーションを伝えられることがあります。渡されたマニュアルは読み込み、漏れやミスがないよう注意しましょう。
また、ルールが守れない応募者だと思われると採用率も下がります。
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掲載予定サイトのトンマナに合わせる
執筆前に掲載予定のサイトを確認し、サイトに馴染むトンマナを把握しましょう。
トンマナとは、「トーン&マナー」を意味します。Webライティングにおいては、下記のポイントをチェックしましょう。
- 導入文やまとめ文の雰囲気
- 文章がである調かですます調か
- 漢字とひらがなの割合
- 改行の頻度
- 一文の長さ
- 画像のテイスト
トンマナを合わせることで、クライアントの要望や読者層を理解できていることが伝わります。複数の記事を読んで、事前に確認しておきましょう。
PREP法を使って執筆する
提出する記事は、PREP法を意識して執筆しましょう。PREP法は、Point・Reason・Example・Pointを指し、結論→理由→具体例→結論と記載する方法です。
PREP法を使うと、論理的かつ説得力のある文章を作成できます。Webライティングではよく用いられる手法ですので、本や動画などで学んでおくと良いでしょう。
クライアントから指定されたキーワードや見出しを参考に、そのテーマを解決するための結論から考えるのがポイントです。読者に伝わりやすい記事に仕上げるためにも、ぜひ活用してください。
不明点はクライアントに質問する
マニュアルを読んだ後や、執筆中に不明点が生じた際は、勝手に判断せずにクライアントに相談することが大切です。
例えば、リサーチの過程で「指定された内容について分かりやすくするために、より多くの文字数が必要ではないか」と気が付くこともあります。
ただし、調べたら分かることを質問したり、疑問点が生じるたびに何度も連絡するのは避けてください。掲載予定のサイトの過去記事を見ると、ヒントが見つかる可能性もあります。
翌日読み返してから提出する
記事を執筆したら、提出前に読み返し、マニュアルを守れていない部分や誤字脱字がないか確認しましょう。
その際、執筆してすぐに読み返すのではなく、できれば翌日にチェックした方が効果的です。一晩寝かせると俯瞰で記事を読めるため、新たな視点や改善点が見つかることがあります。
どうしてもすぐ提出しなければいけないときは、音読したり、校正ツールでチェックするとミスを減らせます。クオリティが高い記事に仕上げるためにも、提出前のチェックは必ず行いましょう。
連絡はできるだけ返信する
クライアントと信頼関係を築くためにも、連絡がきたら早めに返信しましょう。早ければ早いほど良いですが、遅くともその日のうちに返信できると好印象です。
質問や相談にすぐ答えられない場合は、「確認いたしまして、本日中にご連絡いたします」と状況だけでも返信するようにしましょう。
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悪質なクライアントのテストライティングの特徴
新規案件をスタートする際に、テストライティングは欠かせません。しかし、テストライティングを逆手に取った悪質なクライアントも存在します。
ここからは、悪質なクライアントのテストライティングの特徴を解説します。貴重な時間を無駄にしないよう、仕事を続けやすいクライアントを選びましょう。
報酬が無料または文字単価が低い
報酬無料や、0.3円以下などの文字単価が極端に低いテストライティングは避けるべきです。
低単価の案件は「Webライティングの基礎からレクチャー」と謳っていることも多く、未経験者でもスタートしやすいと思う方もいるかもしれません。
しかし、レクチャーが全く参考にならない可能性や、無報酬が続いて挫折してしまうケースもあります。
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継続しないと文字単価が上がらない
継続しないと文字単価が上がらない案件も避けた方が良いでしょう。
例
11記事目まで頑張れば、文字単価2.0円にアップすると思うかもしれませんが、10記事目で契約を打ち切られる可能性もあります。
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長期継続や、合格しないと報酬が出ない案件は、最初から受けない方が良いでしょう。
クライアントの評価が極端に低い
クラウドソーシングから案件に応募する際は、クライアントの評価もチェックしましょう。評価が極端に低い案件には応募しないことをおすすめします。
他の応募者がテストライティング後も継続して依頼されているか、修正の数が多い・マニュアルが分かりづらいなどの評価がないか、目を通しておくと安心です。
もし、評価の件数が少ない場合は、掲載予定のメディアやクライアントのサイトがあるかどうかを確認しましょう。
信頼できる企業であれば、評価が少なくても問題ありません。
Webライターがテストライティングなしで案件を受注する方法
案件を受けるたびにテストライティングを受けるのは億劫だと思う人もいるかもしれません。
執筆件数がある程度溜まったら、実績を見たクライアントから直接依頼され、テストライティングなしで案件を受注できることがあります。
ここからは、テストライティングなしで案件を受注する方法を紹介します。
ポートフォリオを作成する
実績が溜まったら、ポートフォリオを作成しましょう。ポートフォリオとは、過去の記事をまとめた資料やサイトのことを指します。
応募する際に過去の記事を伝えることで、あなたのライティングスキルや文章のテイストが伝わり、テストライティングを免除される可能性があります。
WordPressや無料ブログ、ポートフォリオ作成サイトを使って準備しておくと、クライアントから急に提出を依頼されたときもスムーズです。
ポートフォリオの作り方はこちらの記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
ポートフォリオについて詳しく解説しています。
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初心者Webライター向け!採用されるポートフォリオの作り方と内容
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WordPressでブログを作る
まだ実績がない場合や、将来的にブロガーになることを視野に入れている場合は、WordPressでブログを立ち上げるのもおすすめです。
ブログがあると、文章力に加え、SEO対策や構成スキル、WordPressを使えることをアピールできます。案件によっては、記事構成やWordPressでの入稿ができると優遇される場合もあるでしょう。
ライティング以外のスキルを伝えるためにも、ブログを作成して損はありません。興味がある人は挑戦してみると良いでしょう。
Webライターがブログを始める理由を詳しく解説。
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初心者Webライターにブログをおすすめする6つの理由!簡単な始め方も解説
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Webライターのテストライティング合格率は上げられる!
テストライティングに苦手意識がある方もいるかもしれませんが、クライアントとの相性を確かめられる良いきっかけでもあります。
クライアントがチェックしているポイントを押さえれば、合格への道は近づくこと間違いありません。
本記事でお伝えした合格のためのコツや、悪質なクライアントの特徴を参考に、継続案件を獲得しましょう。