パソコンがあれば誰でも気軽に始められる職業「Webライター」。仕事の合間や休日など限られた時間でも稼げるため、副業として始める会社員も増えています。
未経験でも稼げるようになるコツを知りたい
今回は、このような疑問をお持ちの方のために、初心者にとって最初の壁となる月5万円稼ぐ方法をご紹介します。Webライターを始めようとしている方も、なかなか月5万円を達成できない方もぜひ参考にしてくださいね。
副業ライターが月5万円を達成するために必要な文字数
Webライターとしての最初の難関は「月5万円以上稼ぐこと」といわれています。
Webライターの報酬は文字単価で決められることが多く、初心者は文字単価0.5〜1円がボリュームゾーンです。ここからは文字単価での報酬体系と仮定してご説明します。
文字単価 | 合計文字数 | 1記事3000文字の場合の記事数 | 金額 |
---|---|---|---|
0.5円 | 100,000字 | 約34本 | 5万円 |
1.0円 | 50,000字 | 約17本 | 5万円 |
文字単価0.5円で1本3,000字の場合、約34本執筆すれば月5万円を達成できます。1日あたり1本強執筆する計算となり、仕事の前後や休日の稼働が必要です。
もし文字単価1円で1本3,000字の場合は、半分の約17本で達成できます。空いている時間の全てを執筆に捧げなくても、月5万円達成できる本数です。
タイピングが早くなったり、専門性の高い記事執筆を重ねたりすることで執筆スピードが上がることもありますが、それよりも文字単価を上げることが収入増への近道です。受注するときは、少しでも条件の良い案件を選びましょう。
Webライターが副業で月5万円を達成するためのロードマップ
ここからは、月5万円を達成するための具体的な流れをご紹介します。
パソコンとネット環境を用意する
Webライターを始めるために、まずはパソコンとネット環境を整えましょう。パソコンは中古のものでも問題ありません。ネット環境はスマートフォンでのテザリングではなく、できればWi-Fi環境をおすすめします。
クライアントによっては、容量の大きな画像や動画のやり取りが生じるためです。
スマートフォンやタブレットでの執筆は作業効率の観点から推奨しません。
Webライティングの方法を学ぶ
パソコンを用意したら、本やWebサイトなどを通じてライティングスキルを身につけましょう。LINEやメールなどの日常的な文章と、Webライターとして多くの人に読んでもらうための文章は全く異なります。
よりわかりやすく、読者を魅了する文章を書くためにも勉強は欠かせません。文章術の本を購入する、YouTubeやSNSからライティングの情報を得るなど独学でも十分に学ぶことができます。
ライティングスクールもありますが、まずは手の届きやすいところから学習をスタートするのがおすすめです。以下の順で学習を進めていくのがおすすめです。
- ネットやYouTube、SNSなどで無料で学習を始める。
- ライティングの本で学習する。
- ライティングスクールで学ぶ。
クラウドソーシングで案件を獲得する
ある程度文章術について学んだら、クラウドソーシングに登録し、クライアントワークを受注しましょう。初心者には以下の2つのサービスがおすすめです。
- クラウドワークス
- ランサーズ
どちらのサイトにも未経験OKの案件が多数揃い、平均10〜20%の割合で採用されるといわれています。初心者の頃は不採用になることも多いですが、諦めずに応募することが大切です。
例えば、0.3円の文字単価で3,000文字執筆した場合は1本900円になり、利益率の低さから挫折してしまう場合が多いからです。最低でも0.5円以上、できれば1.0円以上の案件からスタートすると良いでしょう。
おすすめクラウドソーシングを紹介
-
【2023年最新】初心者WEBライターでも稼ぎやすいクラウドソーシング5選
続きを見る
ブログを開設する
「最初からクライアントワークは不安」という方は、自分の得意ジャンルやこれまでの経験を活かしたブログを開設すると良いでしょう。最初から記事を公開するのは緊張するかもしれませんが、まずは執筆に慣れることが大切です。
ブログを開設するメリットは、記事がそのまま自分の実績となり、クライアントに提出するためのポートフォリオとして活用できることです。未経験の場合は1本目の受注が最も大変ですが、最初に実績を作ることで受注がよりスムーズになります。
また、ブログを開設する際は無料ブログではなく、WordPressで開設しましょう。Webサイトの約4割がWordPressで作られているといわれており、クライアントワークの際にWordPressでの入稿がマストとなる場合もあるからです。
ブログへのアクセスが増えた場合、ブログ一本で稼げるようになる場合もあります。スキルを身につけながら、実績にもなり、自動的に稼ぐ資産ともなるブログを始めない手はありません。
ブログのデメリットは稼げるようになるまで、時間がかかることです。半年〜1年続ける必要があり、続けたとしても収入にならない可能性もあることです。
稼ぐという理由で始めるよりは、以下の理由でブログを始めてみるとよいでしょう。
- 記事執筆に慣れるため。
- 実績を作るため。
- WordPressの入稿に慣れるため。
Webライターがブログを始める理由を詳しく解説。
-
初心者Webライターにブログをおすすめする6つの理由!簡単な始め方も解説
続きを見る
実績をまとめたポートフォリオを作成する
ブログやクラウドソーシングで実績を積んだら、今までの執筆記事をまとめたポートフォリオを作成しましょう。
ポートフォリオを作成することで、新しいクライアントにも実績を伝えやすくなり、より文字単価が高い案件や得意ジャンルの案件獲得へと繋がります。
ポートフォリオは、以下のサイト上にまとめると良いでしょう。
- ブログがあればプロフィールページ
- クラウドソーシングのプロフィール
- note
ただし、クライアントによっては執筆記事をポートフォリオとして掲載することを許可していない場合もあります。クライアントワークの際は、掲載前に案件の担当者に確認しましょう。
ポートフォリオの作り方はこちらから確認してください
-
初心者Webライター向け!採用されるポートフォリオの作り方と内容
続きを見る
単価が高い案件を獲得し、収入アップ
一定数執筆した後は、単価の高い案件に挑戦すると収入アップに繋がります。単価を上げる方法としては以下の2種類があります。
- 現在のクライアントに交渉する
- 高単価の新規案件を獲得する
現在のクライアントと交渉する際は、修正がなくなったり、作業工数や執筆本数が増えたりした場合など、クライアントの負担が減ったタイミングで行いましょう。
ただし、クライアントとの信頼関係が築けていなかったり、案件の予算以上の額を提示してしまったりすると交渉が上手くいきません。最悪の場合は契約を打ち切られてしまうこともあります。
そのため、現在の単価を上げてもらうよりは、文字単価の高い新規案件を獲得する方が得策です。新規営業の際はポートフォリオとともに、自分を採用するメリットをクライアントに伝えましょう。
得意なジャンルということも武器の一つですが、連絡のスピードやスケジュールに余裕をもって納品するなどの真面目さも武器になります。
Webライターが副業で効率よく月5万円を達成するコツ
ここまで、月5万円を達成するための基本的なロードマップをご紹介しました。ここからは、よりスピーディーに目標の月5万円を達成する方法をご紹介します。
本業との両立が大変な副業Webライターは、より時間効率良く目標金額に達成したいものです。これからご紹介する方法を取り入れて、最短ルートで副業Webライターとしての道を歩みましょう。
好きなジャンルや得意分野を執筆する
もし好きなジャンルや得意な分野があれば、その内容に絞って受注するようにしましょう。専門性をもつことで、リサーチの時間が減り、執筆スピードが向上します。
副業ライターの強みは、本業を抱えていることです。作業時間が限られるというデメリットはあるものの、本業で得た経験やスキルを記事に活かせることは副業ライターの特権ともいえます。
FP技能検定や宅地建物取引士など具体的な資格を保有していればベストですが、あなたのこれまでのキャリアや特技を活かしながら、専門性を身につけましょう。
専門分野などの高単価ジャンルを紹介
-
Webライターの高単価ジャンル8選!専門分野の選び方や稼げるジャンルの特徴は?
続きを見る
さらに文章力を磨き、スキルを上げる
日々執筆しているWebライターであっても、良質な記事を書くために文章力の勉強は欠かせません。執筆を始めたばかりの頃に読んだ文章術の本を読み返すことで、新たな発見が見つかることもあります。
また、Webライターを始めた後だからこそできるスキルアップ方法もあります。
- 「クライアントからのフィードバックを定期的に見直すこと」です。最初は修正箇所も多いと思いますが、改善していくことでより良い記事へと近づきます。クライアントワークだからこそ実現できる、スキルアップへの一番の近道をぜひ活用してください。
- 「他の人が執筆した記事を読むこと」です。伝わりやすい表現や読みやすい文章の流れなどの良い点や改善点を考え、自分の記事にも取り入れましょう。
- 他にも、文章添削ツール「文賢」を取り入れたり、友人や家族に記事の感想を聞いたりするなど、周囲からのヒントやアイデアを吸収していくことが大切です。
Webライターの勉強・学習におすすめの書籍を紹介
-
【2023年最新】Webライター初心者の勉強・学習におすすめの本9選!選び方も紹介
続きを見る
SEOの知識を身につける
最初は執筆のみの依頼を受けることも多いですが、SEOの知識を身につけることで文字単価アップへと繋がります。
SEOとは、検索エンジンの検索上位に表示させ、多くの人にサイトに訪れてもらうための施策のことを指します。そもそも、クライアントがWebライターに記事を発注するのは、記事を見て購入や来店を促すためです。
クライアントに貢献できるライターになるためには、SEOのスキルが欠かせません。また、自分のブログに掲載する際にも、検索上位に表示できると、ポートフォリオでもアピールできます。
SEOの知識は文章術と同じく、本やYouTube、ライター講座などで学べます。「SEO検定」もありますので、資格を取得するとクライアントへのアピールポイントになるでしょう。
直接契約の案件に挑戦する
クラウドソーシングでの受注に慣れたら、クライアントとの直接契約の案件を増やしましょう。
クラウドソーシングでは、サイト側に20%程度の手数料が引かれ、さらに口座振込時にも手数料が生じます。しかし、企業との直接契約であれば、執筆料がそのまま自分の口座に振り込まれるため、売上のロスが少なくて済むのです。
直接契約は以下の求人サイトや、SNSを通じて探すことができます。空いた時間にこまめにチェックしましょう。
- Indeed
- Wantedly
単価が低い案件を断る
担当する案件が増え、新規案件の獲得が難しいほど忙しくなったときは、既存案件を見直すタイミングです。
クライアントが大変そうだから
このような感謝の気持ちを持つのは素敵ですが、リソースがないと収入アップは叶いません。
自分の目標収入と稼働できる時間から逆算し、割に合わない案件は断ることも大切です。断る際は早めに辞退の旨を伝え、抱えている記事は最後まで責任をもって務めましょう。
クライアントの状況によっては、引き留めのために単価アップを提案される場合もあります。
お世話になったクライアントとのお別れは寂しいものですが、Webライターを始めた目的を思い出して単価アップを目指しましょう。
活躍の幅をWebライター以外に広げる
1時間に執筆できる文字量や、Webライターとしての文字単価には限界があります。そのため、経験を重ねた後は、そのスキルを活かして活動を広げると良いでしょう。
Webライターの次のステップとして人気の職業をご紹介します。
- Webディレクター
- SEOコンサルタント
- SNS運用代行
- Webライター講座の講師
- 雑誌や書籍など紙媒体のライター
例えば、Webライターとして信頼を獲得した結果、Webディレクターとしてサイト運用に携わったり、 あなたの記事を読んだ雑誌編集者から紙媒体での記事執筆依頼が来たりすることもあります。
縦や横の繋がりで仕事の幅を広げられるのが、Webライターのメリットの一つです。クライアントや同業者との繋がりを大切に仕事しましょう。
Webライターが5万円稼ぐためには、単価アップ目指してスキルアップ
今回は、副業Webライターが月5万円稼ぐ方法をご紹介しました。専業ライターと異なり、時間の限られる副業Webライターにとって、単価アップや効率の良い執筆は欠かせません。
ただし、本業の経験を記事に活かせるというメリットもあります。あなたの特技や得意なことを活かして、まずは月5万円を達成してくださいね。